医薬経済オンライン

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武田悲願の高脂血症薬「ロトリガ」

持田には営業力で脅威に

2012年11月15日号

 武田薬品は近く高脂血症薬「ロトリガ」を発売する。循環器領域では高血圧、糖尿病で世界的ブロックバスターを創出してきた同社だが、唯一高脂血症領域では大型製品に恵まれてこなかった。  ロトリガはイワシやニシンなどの魚油を精製したω3脂肪酸エチル製剤だ。2g中にイコサペンタ酸エチル(EPA─E)を約930㎎、ドコサヘキサエン酸エチル(DHA─E)約750㎎が含まれる製剤で合剤ではない。適応は高脂血症だが、いわゆる中性脂肪(TG)低下剤である。ω3脂肪酸エチル製剤には、90年に閉塞性動脈硬化症の適応で発売された持田製薬の「エパデール」(94年に高脂血症の適応を取得)がすでにあり、380億円程度で売上高は高原状態を続けており、このたびようやくOTCスイッチが実現する。  エパデールはEPA—Eのみの製剤に対して、ロトリガはDHA—Eを含むもののTG低下作用という面で、エ...  武田薬品は近く高脂血症薬「ロトリガ」を発売する。循環器領域では高血圧、糖尿病で世界的ブロックバスターを創出してきた同社だが、唯一高脂血症領域では大型製品に恵まれてこなかった。  ロトリガはイワシやニシンなどの魚油を精製したω3脂肪酸エチル製剤だ。2g中にイコサペンタ酸エチル(EPA─E)を約930㎎、ドコサヘキサエン酸エチル(DHA─E)約750㎎が含まれる製剤で合剤ではない。適応は高脂血症だが、いわゆる中性脂肪(TG)低下剤である。ω3脂肪酸エチル製剤には、90年に閉塞性動脈硬化症の適応で発売された持田製薬の「エパデール」(94年に高脂血症の適応を取得)がすでにあり、380億円程度で売上高は高原状態を続けており、このたびようやくOTCスイッチが実現する。  エパデールはEPA—Eのみの製剤に対して、ロトリガはDHA—Eを含むもののTG低下作用という面で、エパ

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