てんかん診療が直面する課題
医療ネットワークで地域レベルを底上げ、行政との連携も
2012年11月15日号
日本で「てんかん専門医」と呼ばれる医師の数は、全国でも400人に満たない。疫学調査が脆弱なだけに、正確な患者数はわからないが、一般に、日本人の100人に1人はてんかんを患っているとされており、しかも高齢の発症者数が増加傾向にあることを考えると、この専門家の数、そして小児科所属に偏りが見られる現状は、いかにも心許ないように思える。
とはいえ、一概に専門医は多ければ多いほどよいというものでもない。例えば、がん専門医にしても、外科系である日本臨床腫瘍学会が認定する専門医と、内科系の日本癌治療学会のそれとでは、当然ながら専門性の意味合いが違ってくるし、実際、両者の足並みの乱れを巡って、患者サイドの受け止め方に、少なからず混乱があったことは記憶に新しい。
日本のてんかん医療が志向しているのは、医療ネットワークの構築だ。てんかん治療の専門家が足りない...
日本で「てんかん専門医」と呼ばれる医師の数は、全国でも400人に満たない。疫学調査が脆弱なだけに、正確な患者数はわからないが、一般に、日本人の100人に1人はてんかんを患っているとされており、しかも高齢の発症者数が増加傾向にあることを考えると、この専門家の数、そして小児科所属に偏りが見られる現状は、いかにも心許ないように思える。
とはいえ、一概に専門医は多ければ多いほどよいというものでもない。例えば、がん専門医にしても、外科系である日本臨床腫瘍学会が認定する専門医と、内科系の日本癌治療学会のそれとでは、当然ながら専門性の意味合いが違ってくるし、実際、両者の足並みの乱れを巡って、患者サイドの受け止め方に、少なからず混乱があったことは記憶に新しい。
日本のてんかん医療が志向しているのは、医療ネットワークの構築だ。てんかん治療の専門家が足りないので
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