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世界の医薬品業界

R&D戦略の変化を理解せよ

第68回

医薬評論家 五條正也

2012年11月15日号

 欧米製薬大手の7〜9月期決算が出揃った。大型品のパテント切れが直撃したメーカーは、昨年同期比で売上高が▲30%の大幅減となったブリストルマイヤーズスクイブ、▲19%となったアストラゼネカなど大きな影響が出ているが、驚かされるのは米国で後発品が登場した後の減収幅がどんどん拡大していることだ。  表では、パテントの切れた順に大型品の前年同期との比較を示した。米国の売上高は、「プラビックス」が▲98%、「セロクエルIR」(日本と同じ1日2回製剤)が▲95%と大きい。「ジプレキサ」は前期がまだパテント切れ前だが、米国の売上げピークは昨年第2四半期で、そこから米国での減収幅を計算しても▲90%であり、「レクサプロ」の▲93%のほうがマイナス幅が拡大している。 「リピトール」は1社独占販売の後発品が5月で終わっているため、本来ならセロクエル並みの▲95%の7400万ドル程度...  欧米製薬大手の7〜9月期決算が出揃った。大型品のパテント切れが直撃したメーカーは、昨年同期比で売上高が▲30%の大幅減となったブリストルマイヤーズスクイブ、▲19%となったアストラゼネカなど大きな影響が出ているが、驚かされるのは米国で後発品が登場した後の減収幅がどんどん拡大していることだ。  表では、パテントの切れた順に大型品の前年同期との比較を示した。米国の売上高は、「プラビックス」が▲98%、「セロクエルIR」(日本と同じ1日2回製剤)が▲95%と大きい。「ジプレキサ」は前期がまだパテント切れ前だが、米国の売上げピークは昨年第2四半期で、そこから米国での減収幅を計算しても▲90%であり、「レクサプロ」の▲93%のほうがマイナス幅が拡大している。 「リピトール」は1社独占販売の後発品が5月で終わっているため、本来ならセロクエル並みの▲95%の7400万ドル程度ま

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