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海外時報

特許切れと経済低迷の挟み撃ち

2012年11月15日号

 欧米製薬大手の7〜9月期決算は悲惨を極めた。売上高を伸ばしたのはジョンソン&ジョンソンとアボットの医薬品部門など一握り。2%の増益だったメルクも4%の減収、ファイザーに至っては利益▲14%、売上高▲15%と「それでもアナリスト予測は上回った」はナンバーワン企業の冗談のようなコメントだった。ブリストルマイヤーズスクイブは売上高▲30%を報告した。  四半期半ばの8月に特許が切れた喘息薬「シングレア」が▲55%、四半期全体の影響になった血小板製剤「プラビックス」の米国売上高は▲96%、これに対して間もなくジェネリック浸食から1年を迎える統合失調症薬「ジプレキサ」は▲68%、スタチン剤の「リピトール」は米国で▲87%、海外で▲71%だった(それでも四半期7.49億ドル)。  欧州はさらに深刻だ。売上高の減少幅は米国より3ポイントほど大きい。財政難の各国政府の引き締めに加え、米...  欧米製薬大手の7〜9月期決算は悲惨を極めた。売上高を伸ばしたのはジョンソン&ジョンソンとアボットの医薬品部門など一握り。2%の増益だったメルクも4%の減収、ファイザーに至っては利益▲14%、売上高▲15%と「それでもアナリスト予測は上回った」はナンバーワン企業の冗談のようなコメントだった。ブリストルマイヤーズスクイブは売上高▲30%を報告した。  四半期半ばの8月に特許が切れた喘息薬「シングレア」が▲55%、四半期全体の影響になった血小板製剤「プラビックス」の米国売上高は▲96%、これに対して間もなくジェネリック浸食から1年を迎える統合失調症薬「ジプレキサ」は▲68%、スタチン剤の「リピトール」は米国で▲87%、海外で▲71%だった(それでも四半期7.49億ドル)。  欧州はさらに深刻だ。売上高の減少幅は米国より3ポイントほど大きい。財政難の各国政府の引き締めに加え、米国よ

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