薬剤経済学
有効性比較研究をどう進めるか
第6回 RA生物学的製剤の臨床試験設計(後)
2012年11月15日号
保健福祉省医療研究品質局(AHRQ)が進めている「効果的な医療プログラム」Comparative Effectivness Review の関節リウマチ(RA)薬剤療法改訂版(No.55、2012年4月)は、患者中心の結果研究所(PCORI)が動き出す前の有効性比較研究(CER)の状況を体系的に集約している。だが、2011年2月までに入手できたデータに基づく生物学的製剤の比較が今後追認されるとしたら、CERが競争的市場を大きく変えうるインパクトも示唆している。 8種類の生物学的製剤の治療の反応率・改善率(ACR50)の推計値はエタネルセプトが群を抜いて高く、7製剤との比率は2.39〜7.17倍に及ぶと報告されている(表11)。TNF阻害剤間のパフォーマンスは一般に大きな違いがないと言われているが、メタアナリシスの指摘通りなら薬剤選択の重要なシフト要因になる。 しか...
保健福祉省医療研究品質局(AHRQ)が進めている「効果的な医療プログラム」Comparative Effectivness Review の関節リウマチ(RA)薬剤療法改訂版(No.55、2012年4月)は、患者中心の結果研究所(PCORI)が動き出す前の有効性比較研究(CER)の状況を体系的に集約している。だが、2011年2月までに入手できたデータに基づく生物学的製剤の比較が今後追認されるとしたら、CERが競争的市場を大きく変えうるインパクトも示唆している。 8種類の生物学的製剤の治療の反応率・改善率(ACR50)の推計値はエタネルセプトが群を抜いて高く、7製剤との比率は2.39〜7.17倍に及ぶと報告されている(表11)。TNF阻害剤間のパフォーマンスは一般に大きな違いがないと言われているが、メタアナリシスの指摘通りなら薬剤選択の重要なシフト要因になる。 しかし、
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