医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

眺望 医薬街道

生ワクチン接種率67・2%を警戒

近藤正觀

2012年11月15日号

 厚生労働省は11月1日、12年春シーズン(4〜8月)の急性灰白髄炎(ポリオ)の生ポリオワクチン予防接種率が67.2%であることを公表した。1732市町村からの回答で、対象者は105万4000人、接種者70万8000人というものだ。都道府県別で低いのは千葉48.7%、神奈川51.4%、東京52.8%など。全国平均の09年94.1%、10年99.4%、11年83.5%に比べ極端に低い。原因は、生ワクチンには稀に副反応(麻痺)があることが保護者に広く知られるようになり、親が接種を躊躇ったことだ。 ポリオの生ワクチンを巡っては、海外では副反応が考えにくい「不活化ワクチン」の使用が主流のなか、日本は今年8月末まで「弱毒化生ワクチン」が使用された。保護者にすれば、副反応の発現は全国で年間10人に満たないとはいえ、わが子のことを考えれば、リスクを避けるのは至極当然な話だ。 全国で約50の医療機関も、保護者の期待...  厚生労働省は11月1日、12年春シーズン(4〜8月)の急性灰白髄炎(ポリオ)の生ポリオワクチン予防接種率が67.2%であることを公表した。1732市町村からの回答で、対象者は105万4000人、接種者70万8000人というものだ。都道府県別で低いのは千葉48.7%、神奈川51.4%、東京52.8%など。全国平均の09年94.1%、10年99.4%、11年83.5%に比べ極端に低い。原因は、生ワクチンには稀に副反応(麻痺)があることが保護者に広く知られるようになり、親が接種を躊躇ったことだ。 ポリオの生ワクチンを巡っては、海外では副反応が考えにくい「不活化ワクチン」の使用が主流のなか、日本は今年8月末まで「弱毒化生ワクチン」が使用された。保護者にすれば、副反応の発現は全国で年間10人に満たないとはいえ、わが子のことを考えれば、リスクを避けるのは至極当然な話だ。 全国で約50の医療機関も、保護者の期待に

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence