製薬企業・その現状と展望
大正製薬ホールディングス 内外での買収戦略で成長力蘇生めざす
持株会社移行で経営の機動力を強化
2012年11月15日号
11年度下半期から大正製薬グループを子会社とする持株会社体制に移行したが、連結決算の継続性は失われていない。事業はドリンク剤を含むOTC製品のセルフメディケーション(SM)事業、医療用医薬品の医薬事業で構成され、12年度上半期実績でSM事業62%、医薬事業38%の構成比である。SM事業が主力事業だが、中核製品はドリンク剤(リポビタンシリーズ、ゼナシリーズ)、総合感冒薬(パブロンシリーズ)、育毛剤・発毛剤(リアップシリーズ)で、この3カテゴリーでSM事業の66%を占める。この国内市場シェアも圧倒的で、ドリンク剤は39%、総合感冒薬は29%、育毛剤・発毛剤は54%を握っている。
問題は国内OTC薬市場が成熟化し、成長力を失っていることだ。市場規模のピークは01年の1兆3510億円、以後ジリ貧をたどり11年には1兆1300億円まで落ち込んでいる。高シェアを握っていても市...
11年度下半期から大正製薬グループを子会社とする持株会社体制に移行したが、連結決算の継続性は失われていない。事業はドリンク剤を含むOTC製品のセルフメディケーション(SM)事業、医療用医薬品の医薬事業で構成され、12年度上半期実績でSM事業62%、医薬事業38%の構成比である。SM事業が主力事業だが、中核製品はドリンク剤(リポビタンシリーズ、ゼナシリーズ)、総合感冒薬(パブロンシリーズ)、育毛剤・発毛剤(リアップシリーズ)で、この3カテゴリーでSM事業の66%を占める。この国内市場シェアも圧倒的で、ドリンク剤は39%、総合感冒薬は29%、育毛剤・発毛剤は54%を握っている。
問題は国内OTC薬市場が成熟化し、成長力を失っていることだ。市場規模のピークは01年の1兆3510億円、以後ジリ貧をたどり11年には1兆1300億円まで落ち込んでいる。高シェアを握っていても市場
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