医薬経済オンライン

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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

保険料払っても給付なし!?

東京福祉大学・大学院教授 喜多村悦史

2012年11月15日号

「わが国は世界に冠たる国民皆保険体制」とは、政府が事あるごとに口にしたがる自画自賛だ。世界には、大国と言えど一般国民をカバーする公的医療保険のない国がある。無保険者にとっては、大病が家計破綻・一家離散に直結する「船板一枚下は地獄」の社会。それに引き換え、わが国民はいかに安心を保障されているか、と。 かくいう国民皆保険も、実現以来すでに半世紀を経過した。創設当初であれば多少の欠陥も許されるのかもしれないが、今もって欠陥だらけでは話にならない。間違っても「保険料は納付したのに給付がされない」といった不備があってはいけないはずである。 さて、高齢者の生き甲斐対策として「シルバー人材センター」という官製事業がある。地域の家庭や企業や公共団体などから仕事を受け、会員として登録した高齢者に就業機会を提供する事業だ。庭木の剪定などは、高齢者当人にも、... 「わが国は世界に冠たる国民皆保険体制」とは、政府が事あるごとに口にしたがる自画自賛だ。世界には、大国と言えど一般国民をカバーする公的医療保険のない国がある。無保険者にとっては、大病が家計破綻・一家離散に直結する「船板一枚下は地獄」の社会。それに引き換え、わが国民はいかに安心を保障されているか、と。 かくいう国民皆保険も、実現以来すでに半世紀を経過した。創設当初であれば多少の欠陥も許されるのかもしれないが、今もって欠陥だらけでは話にならない。間違っても「保険料は納付したのに給付がされない」といった不備があってはいけないはずである。 さて、高齢者の生き甲斐対策として「シルバー人材センター」という官製事業がある。地域の家庭や企業や公共団体などから仕事を受け、会員として登録した高齢者に就業機会を提供する事業だ。庭木の剪定などは、高齢者当人にも、発注

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