医薬経済オンライン

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自民の怪しい「北風」政策

バラマキ逆張りの「自助・自立路線」の本気度

2012年11月1日号

 自民党による政権奪還が現実味を帯びてきた。民主党を「バラマキ体質」と批判する自民党は、今の社会保障制度を「自助・自立型」に変えると強調している。が、次期衆院選を意識して民主党との「違い」を打ち出すことに力点を置いていることも否めず、本当に給付削減に踏み込めるのか不透明だ。 「生活保護受給者の生活費が、受給者でない人の費用を上回っている『逆転』を是正する必要がある」 「生活保護費の改定にデフレ(物価下落)の結果をきっちり反映させるべきだ」 10月22日に開かれた財務相の諮問機関、財政制度等審議会の財政制度分科会。委員からは生活保護費のカットを求める声が相次ぎ、全額公費で賄われている生活保護受給者の医療費(医療扶助)に一部自己負担を求める案にも異論は出なかった。翌23日、三井辨雄厚生労働相が閣議後の記者会見で「自己負担の導入は受診を抑制してしま...  自民党による政権奪還が現実味を帯びてきた。民主党を「バラマキ体質」と批判する自民党は、今の社会保障制度を「自助・自立型」に変えると強調している。が、次期衆院選を意識して民主党との「違い」を打ち出すことに力点を置いていることも否めず、本当に給付削減に踏み込めるのか不透明だ。 「生活保護受給者の生活費が、受給者でない人の費用を上回っている『逆転』を是正する必要がある」 「生活保護費の改定にデフレ(物価下落)の結果をきっちり反映させるべきだ」 10月22日に開かれた財務相の諮問機関、財政制度等審議会の財政制度分科会。委員からは生活保護費のカットを求める声が相次ぎ、全額公費で賄われている生活保護受給者の医療費(医療扶助)に一部自己負担を求める案にも異論は出なかった。翌23日、三井辨雄厚生労働相が閣議後の記者会見で「自己負担の導入は受診を抑制してしまう

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