新薬の市場環境を読む
CKD薬とMS薬の「ミッシングリンク」
第31回
バークレイズ証券株式調査部 関篤史
2012年11月1日号
10月18日、アボットとリアタファーマシューティカルズ、協和発酵キリンが開発する糖尿病性腎症治療剤「バルドキソロンメチル」(RTA402)の開発中止と、バイオジェン・アイデックが申請中の多発性硬化症(MS)治療薬「BG12」の3ヵ月審査延長という、一見何ら関係のないように見える事象が同じ日に公表された。しかし、市場関係者には、この2つの出来事に関連性を見出そうとする向きがある。やや深読みしすぎな感もあるが、本当なのだろうか。 アボットとパートナーのリアタ社は10月18日、安全性の懸念からバルドキソロンの第Ⅲ相BEACON試験の中断を公表した。BEACON試験は、24ヵ月の間、2型糖尿病を有するステージ4慢性腎不全(CKD)の患者に対し、標準療法(ARBやACE阻害剤)とバルドキソロンを比較する試験で、主要評価項目は末期腎不全(慢性透析または腎移植)や心臓...
10月18日、アボットとリアタファーマシューティカルズ、協和発酵キリンが開発する糖尿病性腎症治療剤「バルドキソロンメチル」(RTA402)の開発中止と、バイオジェン・アイデックが申請中の多発性硬化症(MS)治療薬「BG12」の3ヵ月審査延長という、一見何ら関係のないように見える事象が同じ日に公表された。しかし、市場関係者には、この2つの出来事に関連性を見出そうとする向きがある。やや深読みしすぎな感もあるが、本当なのだろうか。 アボットとパートナーのリアタ社は10月18日、安全性の懸念からバルドキソロンの第Ⅲ相BEACON試験の中断を公表した。BEACON試験は、24ヵ月の間、2型糖尿病を有するステージ4慢性腎不全(CKD)の患者に対し、標準療法(ARBやACE阻害剤)とバルドキソロンを比較する試験で、主要評価項目は末期腎不全(慢性透析または腎移植)や心臓血管
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録