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海外時報

信賞必罰の支払いインセンティブ

現実には優位なし、効果持続性も問題に

2012年11月1日号

 研究開始から11年、糖尿病患者に食事制限と適度な運動を促し、5%の減量を維持してきたのに、健康教育を施しただけの患者群と、心筋梗塞、脳卒中、心臓血管死に差は現れず、予定より2年も早く、政府出資の大型研究は“不毛な努力”として打ち切られた。 ニューヨークタイムズが放ったこの一報は、直感ではロジカルに思える治療法を臨床研究が無効と判定する最新の事例だが、科学的検証が未熟な医療政策では、多く仮説の質改善と効率化がプロジェクトとして展開されている。 高齢者医療メディケアは10月、回避可能な30日以内の再入院の割合が高い病院に対する診療報酬の減額と、医療の質と患者の満足度で測るパフォーマンスに応じた病院診療報酬のボーナス、そしてペナルティーを始めた。 これらは、08年に着手した院内感染の治療費支払い拒否に続いて、「ヘマ」をした施設で却って収入が増えるという...  研究開始から11年、糖尿病患者に食事制限と適度な運動を促し、5%の減量を維持してきたのに、健康教育を施しただけの患者群と、心筋梗塞、脳卒中、心臓血管死に差は現れず、予定より2年も早く、政府出資の大型研究は“不毛な努力”として打ち切られた。 ニューヨークタイムズが放ったこの一報は、直感ではロジカルに思える治療法を臨床研究が無効と判定する最新の事例だが、科学的検証が未熟な医療政策では、多く仮説の質改善と効率化がプロジェクトとして展開されている。 高齢者医療メディケアは10月、回避可能な30日以内の再入院の割合が高い病院に対する診療報酬の減額と、医療の質と患者の満足度で測るパフォーマンスに応じた病院診療報酬のボーナス、そしてペナルティーを始めた。 これらは、08年に着手した院内感染の治療費支払い拒否に続いて、「ヘマ」をした施設で却って収入が増えるという出

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