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薬剤経済学

有効性比較研究をどう進めるか

第5回 RA生物学的製剤の体系的評価(前)

2012年11月1日号

 米国の有効性比較研究(CER)は2009〜10年に一気に基盤を整えた。景気刺激策の一環として連邦資金11億ドルを計上、研究費補助を通じてCERの種を撒いた後、医療改革法のなかで「患者中心の結果研究所」(PCORI)を設けた。CER推進の基幹になる公私提携組織の運営理事会には産業界や患者代表が参加、公私の保険加入者1人年1ドル(来年から年2ドル)の賦課を財源に多様な比較研究を支えていく。年5億ドルの資金で臨床研究を手掛けながら、CER方法論の確立と精製も進める展開になる。 〝患者中心の結果〟と銘打って、患者の積極的参加、疾患内の患者の多様性に留意した実践的な臨床判断の支援をめざすと強調している。直接的な経済学的評価はテーマではない。 保健福祉省はこの間もCERの火を細々と灯してきた。高額な新療法の有効性を疑問視する技術評価が議会の不興を買い、機構改...  米国の有効性比較研究(CER)は2009〜10年に一気に基盤を整えた。景気刺激策の一環として連邦資金11億ドルを計上、研究費補助を通じてCERの種を撒いた後、医療改革法のなかで「患者中心の結果研究所」(PCORI)を設けた。CER推進の基幹になる公私提携組織の運営理事会には産業界や患者代表が参加、公私の保険加入者1人年1ドル(来年から年2ドル)の賦課を財源に多様な比較研究を支えていく。年5億ドルの資金で臨床研究を手掛けながら、CER方法論の確立と精製も進める展開になる。 〝患者中心の結果〟と銘打って、患者の積極的参加、疾患内の患者の多様性に留意した実践的な臨床判断の支援をめざすと強調している。直接的な経済学的評価はテーマではない。 保健福祉省はこの間もCERの火を細々と灯してきた。高額な新療法の有効性を疑問視する技術評価が議会の不興を買い、機構改革を

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