我慢と謙虚 | 医薬経済オンライン

医療のピットホール

我慢と謙虚

那智渡

2012年11月1日号

　日本では「我慢強い」ことが美徳とされてきた。子どもの頃、玩具をねだっても「我慢しなさい」と嗜められた。でも、ハッキリ言って、我慢は美徳でも何でもない。「自分さえ我慢すればよい」という考えを裏返せば、「自分さえよければよい」というエゴイズムに結びつく。人生は一度きり。我慢している余裕などない。だが、「謙虚」は大切だ。芸術家、岡本太郎は、「謙虚は己を無にするとか低く見せることでは絶対にない。むしろ、自分の責任において、己を主張することだ」と述べている。本当の謙虚さを取り戻せば、我慢しない社会に生まれ変わるはずだ。自虐的なほど我慢する医薬品卸も、真の謙虚さを身につけるべきだろう。　日本では「我慢強い」ことが美徳とされてきた。子どもの頃、玩具をねだっても「我慢しなさい」と嗜められた。でも、ハッキリ言って、我慢は美徳でも何でもない。「自分さえ我慢すればよい」という考えを裏返せば、「自分さえよければよい」というエゴイズムに結びつく。人生は一度きり。我慢している余裕などない。だが、「謙虚」は大切だ。芸術家、岡本太郎は、「謙虚は己を無にするとか低く見せることでは絶対にない。むしろ、自分の責任において、己を主張することだ」と述べている。本当の謙虚さを取り戻せば、我慢しない社会に生まれ変わるはずだ。自虐的なほど我慢する医薬品卸も、真の謙虚さを身につけるべきだろう。

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