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眺望 医薬街道

求められる「臨床薬剤師」の常駐強化

近藤正觀

2012年11月1日号

 医師不足は、夜勤明けでも外来診療を続けるなど、勤務医の長時間労働を生んでいる。不足を解消すべく大学が医学生の定員を増やしているが、充足するのは将来だ。 医師の業務負担を軽くするための方策として「チーム医療」が提唱された。診療方針は最終的には医師が決定するが、看護師や薬剤師などの活用によるチーム医療によって効率的な医療が実現、医療安全の強化にもなると囃された。 10月、そのチーム医療について、厚生労働省医政局が「11年度チーム医療実証事業報告」を公表した。68施設、115チームの報告である。薬物療法の分野についてみると、「薬剤師の活用」として12チームの報告が例示されている。そのうち半数は「薬剤師の病棟常駐」に関連するものだ。12年の診療報酬改定では「病棟薬剤師業務実施加算」(入院基本料への加算)としての評価にもつながった。薬剤師の病棟常駐で、医師や...  医師不足は、夜勤明けでも外来診療を続けるなど、勤務医の長時間労働を生んでいる。不足を解消すべく大学が医学生の定員を増やしているが、充足するのは将来だ。 医師の業務負担を軽くするための方策として「チーム医療」が提唱された。診療方針は最終的には医師が決定するが、看護師や薬剤師などの活用によるチーム医療によって効率的な医療が実現、医療安全の強化にもなると囃された。 10月、そのチーム医療について、厚生労働省医政局が「11年度チーム医療実証事業報告」を公表した。68施設、115チームの報告である。薬物療法の分野についてみると、「薬剤師の活用」として12チームの報告が例示されている。そのうち半数は「薬剤師の病棟常駐」に関連するものだ。12年の診療報酬改定では「病棟薬剤師業務実施加算」(入院基本料への加算)としての評価にもつながった。薬剤師の病棟常駐で、医師や看

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