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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

若返り医療

東京福祉大学・大学院教授 喜多村悦史

2012年11月1日号

 高齢者人口が3000万人を超えた。日本人口の4分の1。高齢者ばかりで大丈夫かとマスコミは危機感を煽るが、数字的にはまだ序の口。数十年後にはこの比率が4割を超えると予測されている。他国に類例はなく大変なことだが、人為ではないのだから、頭を冷やし、所与の前提として対策を講じるしかあるまい。 高齢者は「65歳以上」とされている。だが、65歳で区切ることに確たる根拠はない。各国の「高齢化率」比較をするのに便利だろうと慣例的に用いられているだけだ。 かつての日本は超若年国だった。しかし、公衆衛生の向上、栄養改善、国民皆保険で寿命が急伸し、出生率の安定化とも相俟って、高齢化率が急伸し始めた。70年に7%。94年には14%、そして07年には世界で最初に21%を突破した。順に、「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」というが、28%を超えたときは、「超熟社会」とでも呼ぶのだ...  高齢者人口が3000万人を超えた。日本人口の4分の1。高齢者ばかりで大丈夫かとマスコミは危機感を煽るが、数字的にはまだ序の口。数十年後にはこの比率が4割を超えると予測されている。他国に類例はなく大変なことだが、人為ではないのだから、頭を冷やし、所与の前提として対策を講じるしかあるまい。 高齢者は「65歳以上」とされている。だが、65歳で区切ることに確たる根拠はない。各国の「高齢化率」比較をするのに便利だろうと慣例的に用いられているだけだ。 かつての日本は超若年国だった。しかし、公衆衛生の向上、栄養改善、国民皆保険で寿命が急伸し、出生率の安定化とも相俟って、高齢化率が急伸し始めた。70年に7%。94年には14%、そして07年には世界で最初に21%を突破した。順に、「高齢化社会」「高齢社会」「超高齢社会」というが、28%を超えたときは、「超熟社会」とでも呼ぶのだろう

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