医薬経済オンライン

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終わりなき「EPA」狂想曲

後発品各社の頼みの綱、キユーピーが出荷調整

2012年10月15日号

 副作用情報以外のゴシップが、特許切れ後もこれほど続くクスリというのも珍しい。持田製薬が高脂血症治療剤「エパデール」として販売し、後発品も参入している高純度イコサペント酸エチル(EPA)製剤である。 持田が目論んだエパデールのOTC化は、日本医師会の猛反発で店晒しになっているのは周知の通りだが、今度は後発品のほうで、出荷調整が長期化するという異例の事態に見舞われている。成り行きによっては、医療関係者がジェネリックに抱く「安定供給」への根深い懸念を、再び呼び起こすきっかけともなりかねない。 今回のトラブルは、姉妹紙RISFAX9月12日号が報じた通り、原薬のEPAを供給するキユーピーの生産が追いつかないのが原因とされている。同社は四半期ごとのアナリスト向け決算説明会や個人投資家向け会社説明会で繰り返し、五霞工場(茨城県)のEPA生産能力を現...  副作用情報以外のゴシップが、特許切れ後もこれほど続くクスリというのも珍しい。持田製薬が高脂血症治療剤「エパデール」として販売し、後発品も参入している高純度イコサペント酸エチル(EPA)製剤である。 持田が目論んだエパデールのOTC化は、日本医師会の猛反発で店晒しになっているのは周知の通りだが、今度は後発品のほうで、出荷調整が長期化するという異例の事態に見舞われている。成り行きによっては、医療関係者がジェネリックに抱く「安定供給」への根深い懸念を、再び呼び起こすきっかけともなりかねない。 今回のトラブルは、姉妹紙RISFAX9月12日号が報じた通り、原薬のEPAを供給するキユーピーの生産が追いつかないのが原因とされている。同社は四半期ごとのアナリスト向け決算説明会や個人投資家向け会社説明会で繰り返し、五霞工場(茨城県)のEPA生産能力を現行比

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