医薬経済オンライン

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歯科からの提言 古くて新しい病巣疾患

歯科医療のこれから

第5回

相田歯科クリニック院長 歯学博士 相田能輝

2012年10月15日号

 口腔領域が全身の健康に寄与する可能性は数多く残されており、近年、さまざまな研究のなかから新たな事実が次々に明らかになっている。歯科治療で日常的に行われているX線検査から(写真)、骨粗しょう症のスクリーニング法を見出した歯科医師、田口明(松本歯科大学歯学部放射線学講座教授)の研究もその1例である。  日本の骨粗鬆症患者は近い将来1300万人に達すると予想されている。骨粗鬆症によって骨折すると高齢者の死亡率が高まるため、骨折リスクの早期発見は健康長寿を実現するための喫緊の課題である。そのなかで田口は、歯科治療で日常的に用いられているパノラマX線写真による骨粗しょう症のスクリーニング法を見出した。  田口が口腔内のパノラマX線写真による骨粗鬆症のスクリーニングに着目したのはおよそ20年前のこと、田口がまだ広島大学大学院在籍時のことだった。骨粗鬆症の...  口腔領域が全身の健康に寄与する可能性は数多く残されており、近年、さまざまな研究のなかから新たな事実が次々に明らかになっている。歯科治療で日常的に行われているX線検査から(写真)、骨粗しょう症のスクリーニング法を見出した歯科医師、田口明(松本歯科大学歯学部放射線学講座教授)の研究もその1例である。  日本の骨粗鬆症患者は近い将来1300万人に達すると予想されている。骨粗鬆症によって骨折すると高齢者の死亡率が高まるため、骨折リスクの早期発見は健康長寿を実現するための喫緊の課題である。そのなかで田口は、歯科治療で日常的に用いられているパノラマX線写真による骨粗しょう症のスクリーニング法を見出した。  田口が口腔内のパノラマX線写真による骨粗鬆症のスクリーニングに着目したのはおよそ20年前のこと、田口がまだ広島大学大学院在籍時のことだった。骨粗鬆症のリス

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