医薬経済オンライン

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2012年診療報酬改定の解体新書・概説

病院は「預かり施設」に非ず、早期の退院を

その7

2012年10月15日号

「病院」とかけて「満員電車」と解く。その心は、「必要があるから利用する(乗る/入院する)が、不自由そのもの。時間が限られているからギリギリ我慢できるが、長居はご免こうむりたい」……などと言うと、アメニティに優れた病院から文句が来そうだが、実際のところ、よほど特別な環境でなければプライバシーなき筒抜けの共同生活であり、窮屈な制約への服従を余儀なくされる。わが家で自分のペースで好きに過ごしたいと願うのは人情というものだ。  だが、皆が皆、元気に歩いて帰れるような回復経過を辿るわけではない。がん、脳卒中、認知症等々、手を尽くしても制圧できない病気があり、残ってしまう後遺症・障害がある。痛みや苦しみが日常的に心身に憑りついたり、麻痺で日常の動作をひとりでできなくなったり、精神が不穏になったり。そうなると、不自由であったはずの病院は、一転、24時間365... 「病院」とかけて「満員電車」と解く。その心は、「必要があるから利用する(乗る/入院する)が、不自由そのもの。時間が限られているからギリギリ我慢できるが、長居はご免こうむりたい」……などと言うと、アメニティに優れた病院から文句が来そうだが、実際のところ、よほど特別な環境でなければプライバシーなき筒抜けの共同生活であり、窮屈な制約への服従を余儀なくされる。わが家で自分のペースで好きに過ごしたいと願うのは人情というものだ。  だが、皆が皆、元気に歩いて帰れるような回復経過を辿るわけではない。がん、脳卒中、認知症等々、手を尽くしても制圧できない病気があり、残ってしまう後遺症・障害がある。痛みや苦しみが日常的に心身に憑りついたり、麻痺で日常の動作をひとりでできなくなったり、精神が不穏になったり。そうなると、不自由であったはずの病院は、一転、24時間365日

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