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出生前診断のルールづくりを急げ
2012年10月15日号
血液検査でおなかの胎児がダウン症かどうかわかる「新出生前診断」が本格的に始まりそうだ。血液検査だから妊婦に負担をかけずにダウン症などの原因となる染色体異常の有無が調べられる。 しかし、手軽で簡単な半面、問題点もある。軽い気持ちで検査を受けて思わぬ結果にショックを受けたり、よく考えないで人工中絶に踏み切ったりするケースが増える恐れがある。人工中絶が命の選別につながるとの意見もある。 出生前診断をどう考えればいいのだろうか。 新しい出生前診断は、妊娠10週前後に採取した妊婦の血液に含まれる胎児の遺伝子を分析する。米国で始められた。ダウン症が99%の精度で判明し、ほかの染色体異常も高確率でわかる。 妊婦の腹部から羊水を採取するこれまでの検査は、0.3%の確率で流産の危険性がある。一方、新出生前診断には流産の危険はない。皮肉にもそれが却って軽い気持ち...
血液検査でおなかの胎児がダウン症かどうかわかる「新出生前診断」が本格的に始まりそうだ。血液検査だから妊婦に負担をかけずにダウン症などの原因となる染色体異常の有無が調べられる。 しかし、手軽で簡単な半面、問題点もある。軽い気持ちで検査を受けて思わぬ結果にショックを受けたり、よく考えないで人工中絶に踏み切ったりするケースが増える恐れがある。人工中絶が命の選別につながるとの意見もある。 出生前診断をどう考えればいいのだろうか。 新しい出生前診断は、妊娠10週前後に採取した妊婦の血液に含まれる胎児の遺伝子を分析する。米国で始められた。ダウン症が99%の精度で判明し、ほかの染色体異常も高確率でわかる。 妊婦の腹部から羊水を採取するこれまでの検査は、0.3%の確率で流産の危険性がある。一方、新出生前診断には流産の危険はない。皮肉にもそれが却って軽い気持ちで
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