医薬経済オンライン

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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

子づくりは義務か

東京福祉大学・大学院教授 喜多村悦史

2012年10月15日号

 「嫁して3年、子なきは去れ」 今どきこんな感覚でいたら、「女は『子どもを産む機械』じゃないわよ」とビンタを喰らうだろう。避妊をしない夫婦であれば、通常結婚後2年以内に自然妊娠するそうだが、それは双方とも生殖機能に障害がない場合のこと。どちらかの生殖機能に支障があれば、わが子を授かるのは難しい。 跡継ぎがいなければ『御家断絶』で、家臣ともども家禄を失う封建時代ならともかく、しがないサラリーマンの現代夫婦では、子が生まれなければ2人の生活をエンジョイする人生設計を建てればよい。 だが、違う考えの人もいるようだ。「不妊症」という病名をつくり出し、その治療に公費を投入すべきだという。通常のセックスでは妊娠できない場合でも、取り出した卵子に注射針を差し込み、精子を注入すると、いくらかの確率で受胎に至る。そこで受精卵を女性の子宮に戻して臨月を待つのだ...  「嫁して3年、子なきは去れ」 今どきこんな感覚でいたら、「女は『子どもを産む機械』じゃないわよ」とビンタを喰らうだろう。避妊をしない夫婦であれば、通常結婚後2年以内に自然妊娠するそうだが、それは双方とも生殖機能に障害がない場合のこと。どちらかの生殖機能に支障があれば、わが子を授かるのは難しい。 跡継ぎがいなければ『御家断絶』で、家臣ともども家禄を失う封建時代ならともかく、しがないサラリーマンの現代夫婦では、子が生まれなければ2人の生活をエンジョイする人生設計を建てればよい。 だが、違う考えの人もいるようだ。「不妊症」という病名をつくり出し、その治療に公費を投入すべきだという。通常のセックスでは妊娠できない場合でも、取り出した卵子に注射針を差し込み、精子を注入すると、いくらかの確率で受胎に至る。そこで受精卵を女性の子宮に戻して臨月を待つのだ。

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