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OBSERVER

小貫中・北海道医薬総合研究所代表取締役所長

2012年10月1日号

薬局の薬剤師研修は「薬歴」が一番 ——調剤薬局の薬剤師の教育が課題となっています。 小貫 薬歴データを活用して、患者とのやりとりを解析する方法がある。バイアスピリンを例にすると、この医薬品は副作用として胃潰瘍が出ることがあるが、まずは胃腸薬が処方されているか、いないかを調査する。されていない場合に患者に胃腸の調子が悪いかどうかを聞いているか、また医師に疑義照会をしているかを見る。これは、薬歴を使わなければわからない。大学病院での教育は基礎系が多く、臨床の教育は少ない。だから薬歴の解析が教育としては一番いい。薬剤師が関与したらいい結果が出るかもしれない。そういう目的で行っている。 テーマは無限にある。例えば、持田製薬の後発品で糖尿病薬「ボクリボース」(先発品はベイスン)。唯一、舌で吸収するフィルム錠を出しているが、患者に馴染むのかどうか、錠... 薬局の薬剤師研修は「薬歴」が一番 ——調剤薬局の薬剤師の教育が課題となっています。 小貫 薬歴データを活用して、患者とのやりとりを解析する方法がある。バイアスピリンを例にすると、この医薬品は副作用として胃潰瘍が出ることがあるが、まずは胃腸薬が処方されているか、いないかを調査する。されていない場合に患者に胃腸の調子が悪いかどうかを聞いているか、また医師に疑義照会をしているかを見る。これは、薬歴を使わなければわからない。大学病院での教育は基礎系が多く、臨床の教育は少ない。だから薬歴の解析が教育としては一番いい。薬剤師が関与したらいい結果が出るかもしれない。そういう目的で行っている。 テーマは無限にある。例えば、持田製薬の後発品で糖尿病薬「ボクリボース」(先発品はベイスン)。唯一、舌で吸収するフィルム錠を出しているが、患者に馴染むのかどうか、錠剤と

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