医薬経済オンライン

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新薬創出ヒット連打の宇部興産

ただし業績への貢献は少なく

2012年10月1日号

 バイオベンチャー不毛の地と言われて久しい日本において、しかも年間予算が25億円程度という研究開発規模でありながら、新薬のタネを連発することに成功している稀有な国内企業がある。BtoBの製品が大半のため一般消費者の認知度は今ひとつ低いが、「UBE」の青いロゴマークで知られる宇部興産である。 周防灘に広がる海底炭田の採掘に当たった自主管理企業体「宇部式匿名組合」が同社のルーツで、1942年に近代的な株式会社の形になると、興産という社名に違わず、「地域社会に有用な産業を次々に興す」ことを掲げて、鉄道や診療所など地域の社会資本の整備に力を注ぐと同時に、石灰石やセメントなどへ事業領域を拡大した。石炭から石油へという国のエネルギー政策の転換にも機敏に対応し、石油化学分野の育成に力を注いだ。 石炭との関わりという意味で言えば、現在も豪州などからの輸入一般...  バイオベンチャー不毛の地と言われて久しい日本において、しかも年間予算が25億円程度という研究開発規模でありながら、新薬のタネを連発することに成功している稀有な国内企業がある。BtoBの製品が大半のため一般消費者の認知度は今ひとつ低いが、「UBE」の青いロゴマークで知られる宇部興産である。 周防灘に広がる海底炭田の採掘に当たった自主管理企業体「宇部式匿名組合」が同社のルーツで、1942年に近代的な株式会社の形になると、興産という社名に違わず、「地域社会に有用な産業を次々に興す」ことを掲げて、鉄道や診療所など地域の社会資本の整備に力を注ぐと同時に、石灰石やセメントなどへ事業領域を拡大した。石炭から石油へという国のエネルギー政策の転換にも機敏に対応し、石油化学分野の育成に力を注いだ。 石炭との関わりという意味で言えば、現在も豪州などからの輸入一般炭

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