医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

欧米日中央銀行の金融緩和効果の読み方

2012年10月1日号

 秋風が吹き始めるのに合わせて、先進国の中央銀行が行動を起こした。まず9月6日、欧州中央銀行は理事会を開催し、欧州危機対策の切り札とされている南欧国債の買い入れで大筋合意した。償還期間が1〜3年の国債を無制限で購入するもので、購入額には上限を設けず流通市場から買い取るというものである。資金繰り難に陥った国が欧州安定メカニズム(ESM)に支援を要請することが条件で、財政再建を怠れば購入を停止する。 この実現のカギを握っていたのが、ESMに対するドイツ憲法裁判所の判断だった。ESM創設に反対するドイツの議員がドイツ憲法に違反すると提訴したものだが、9月12日に合憲との判断が下された。これによってESMは10月に発足、南欧国債買い入れも具体化する。ドイツと同じように南欧支援に反対する勢力が勢いを増していたオランダの選挙で支援推進の現政権が第1党を維持し...  秋風が吹き始めるのに合わせて、先進国の中央銀行が行動を起こした。まず9月6日、欧州中央銀行は理事会を開催し、欧州危機対策の切り札とされている南欧国債の買い入れで大筋合意した。償還期間が1〜3年の国債を無制限で購入するもので、購入額には上限を設けず流通市場から買い取るというものである。資金繰り難に陥った国が欧州安定メカニズム(ESM)に支援を要請することが条件で、財政再建を怠れば購入を停止する。 この実現のカギを握っていたのが、ESMに対するドイツ憲法裁判所の判断だった。ESM創設に反対するドイツの議員がドイツ憲法に違反すると提訴したものだが、9月12日に合憲との判断が下された。これによってESMは10月に発足、南欧国債買い入れも具体化する。ドイツと同じように南欧支援に反対する勢力が勢いを増していたオランダの選挙で支援推進の現政権が第1党を維持した

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