薬剤経済学
有効性比較研究をどう進めるか
第3回 RA生物学的製剤の臨床試験設計(Ⅲ)
2012年10月1日号
仏国立衛生研究所のキャンディス・エステラらは抗リウマチ生物学的製剤に関わる最近の臨床試験を点検して、6ヵ月間にわたるプラセボ比較を問題視した。経口の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)治療に失敗し、生物学的製剤に移るべき患者に、長く比較対照としてDMARDs療法を継続する結果になり、倫理的にも不適切だ、と。 この指摘より前、2010年1月、アナルズ・オブ・リウマチック・ディジーズ誌でマールテン・ボーアス(オランダVU大学医療センター)は、関節リウマチ(RA)の治験薬とプラセボ群の治療反応率の対比は3ヵ月と6ヵ月で似ており、6ヵ月後の状況を推定できると結論、プラセボ比較を早く終え、標準療法(TNF阻害剤)に切り替えて治験薬との比較に進むべきだと提案した。 「RAの臨床試験におけるプラセボ期間は3ヵ月に限定するときを迎えた」と主張をそのままタイトル...
仏国立衛生研究所のキャンディス・エステラらは抗リウマチ生物学的製剤に関わる最近の臨床試験を点検して、6ヵ月間にわたるプラセボ比較を問題視した。経口の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)治療に失敗し、生物学的製剤に移るべき患者に、長く比較対照としてDMARDs療法を継続する結果になり、倫理的にも不適切だ、と。 この指摘より前、2010年1月、アナルズ・オブ・リウマチック・ディジーズ誌でマールテン・ボーアス(オランダVU大学医療センター)は、関節リウマチ(RA)の治験薬とプラセボ群の治療反応率の対比は3ヵ月と6ヵ月で似ており、6ヵ月後の状況を推定できると結論、プラセボ比較を早く終え、標準療法(TNF阻害剤)に切り替えて治験薬との比較に進むべきだと提案した。 「RAの臨床試験におけるプラセボ期間は3ヵ月に限定するときを迎えた」と主張をそのままタイトルにし
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