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2012年診療報酬改定の解体新書・概説

看護師の活用がカギ、業務移譲と待遇改善

その6

2012年10月1日号

 医師の役割の受け皿として、その最右翼にあるのが看護師だ。実際、医師の指示の下、採血から静脈注射まで、さまざまな医行為を「診療の補助」として行っている。また、患者と接する時間が最も長く、患者の身近にいて最も状態を把握しているのも看護師だ。 だが、医師と看護師との業務分担を「実施中」とする診療科は約4割にとどまっている(10年度診療報酬改定結果検証特別調査)。「実施したいができない」が1割、「実施する予定はない」が2割。“できない理由”のトップが、「看護職員の業務量が多く分担できないため」(41.8%)だった。そこで、看護師の手をできるだけ空けるため、看護師でなくてもできる業務は他職種に移譲していく必要があるだろう、という認識が12年改定を論議する中央社会保険医療協議会で共有されることとなる。  看護師でなくてもできる業務というと、例えば病...  医師の役割の受け皿として、その最右翼にあるのが看護師だ。実際、医師の指示の下、採血から静脈注射まで、さまざまな医行為を「診療の補助」として行っている。また、患者と接する時間が最も長く、患者の身近にいて最も状態を把握しているのも看護師だ。 だが、医師と看護師との業務分担を「実施中」とする診療科は約4割にとどまっている(10年度診療報酬改定結果検証特別調査)。「実施したいができない」が1割、「実施する予定はない」が2割。“できない理由”のトップが、「看護職員の業務量が多く分担できないため」(41.8%)だった。そこで、看護師の手をできるだけ空けるため、看護師でなくてもできる業務は他職種に移譲していく必要があるだろう、という認識が12年改定を論議する中央社会保険医療協議会で共有されることとなる。  看護師でなくてもできる業務というと、例えば病棟

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