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スピード感欠く「脱法ハーブ」対策
2012年10月1日号
最近、「脱法ハーブ」によるトラブルが深刻な社会問題化している。脱法ハーブとは、乾燥させた植物片に幻覚や興奮作用のある薬物を混ぜた「脱法ドラッグ」の一種。これを吸引した後に車を暴走させて事故を起こしたり、意識障害で救急搬送される事例が全国で多発している。こんな危険な薬物が、インターネットや繁華街の店舗で容易に入手でき、横浜市などでは自動販売機も確認されている。法規制がまったくないのが実情だ。 麻薬や覚醒剤など毒性の強い薬物は、法規制によって製造や販売、さらに所持や使用が禁止されている。それに準ずるものとして、厚生労働省は健康被害が生じるおそれのある指定薬物を薬事法で定めている。現在77種あり、医療など正当な用途以外では使用できず、製造や販売も禁じられている。 脱法ハーブは、こうした指定薬物と化学構造をほんの一部を変えた物質が混ぜられて使わ...
最近、「脱法ハーブ」によるトラブルが深刻な社会問題化している。脱法ハーブとは、乾燥させた植物片に幻覚や興奮作用のある薬物を混ぜた「脱法ドラッグ」の一種。これを吸引した後に車を暴走させて事故を起こしたり、意識障害で救急搬送される事例が全国で多発している。こんな危険な薬物が、インターネットや繁華街の店舗で容易に入手でき、横浜市などでは自動販売機も確認されている。法規制がまったくないのが実情だ。 麻薬や覚醒剤など毒性の強い薬物は、法規制によって製造や販売、さらに所持や使用が禁止されている。それに準ずるものとして、厚生労働省は健康被害が生じるおそれのある指定薬物を薬事法で定めている。現在77種あり、医療など正当な用途以外では使用できず、製造や販売も禁じられている。 脱法ハーブは、こうした指定薬物と化学構造をほんの一部を変えた物質が混ぜられて使われる
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