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OBSERVER

町田吉夫・厚生労働省医政局経済課首席流通指導官

2012年9月15日号

取引には合理性が必要 ——流通改善の成否を占う「9月末の妥結」の期日が近づいてきました。現状をどう見ますか。 町田 3月に開催した医療用医薬品の流通改善に関する懇談会では、日本保険薬局協会と日本医薬品卸業連合会が、「単品単価交渉の励行」と「取引条件を事前明示した覚書の締結」を進めることで合意した。これは今までにないことで、非常に評価できる。ただ、6月と8月に、両者を交えたワーキングチームを開催し、状況把握を行ったところ、まだまだ現場関係者の理解が不足しており、取り組みが進んでいないことが浮き彫りになった。ポイントは価格交渉の面で、お互いが慎重になっていることだ。卸側も保険薬局側も「お盆明けくらいから交渉が本格化する」と言っているようだが、現実的には9月頭までに方向づけができないと、9月末までの妥結は厳しいはずだ。いつまでたっても価格が決まらない... 取引には合理性が必要 ——流通改善の成否を占う「9月末の妥結」の期日が近づいてきました。現状をどう見ますか。 町田 3月に開催した医療用医薬品の流通改善に関する懇談会では、日本保険薬局協会と日本医薬品卸業連合会が、「単品単価交渉の励行」と「取引条件を事前明示した覚書の締結」を進めることで合意した。これは今までにないことで、非常に評価できる。ただ、6月と8月に、両者を交えたワーキングチームを開催し、状況把握を行ったところ、まだまだ現場関係者の理解が不足しており、取り組みが進んでいないことが浮き彫りになった。ポイントは価格交渉の面で、お互いが慎重になっていることだ。卸側も保険薬局側も「お盆明けくらいから交渉が本格化する」と言っているようだが、現実的には9月頭までに方向づけができないと、9月末までの妥結は厳しいはずだ。いつまでたっても価格が決まらない、と

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