医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

「総合医」論議に息苦しさと欠落感

「既存の開業医があってこそ」という現状肯定のドグマ

2012年9月15日号

 考えてみれば、野心的な企画だ。  プライマリケア連合学会が9月1〜2日に福岡で開催した学術集会。その2日目の午前に、メイン会場で「英国の家庭医制度を知り、日本の家庭医療の未来を模索する」と題する2時間半ぶっ通しのシンポジウムが開かれた。  第1部では、英国在住の日本人の視点、英国家庭医療専門医である日本人医師の視点、元英国医学会会長の視点で英国家庭医療制度を論じ合い、第2部で経済学者や厚生労働官僚経験者が、英国のプライマリケアに学ぶべき点、どうしたら日本で制度として確立できるかの方法論を議論する、という趣向である。  プライマリケアの学会だから、会場には当然日本医師会の会員も来ているはず。日本の地域医療は自分たちが守ってきたという自負のある日医からすれば、制度のまったく異なる(しかも人頭払いの)英国のどこをどう学ぶのかという疑念があって当...  考えてみれば、野心的な企画だ。  プライマリケア連合学会が9月1〜2日に福岡で開催した学術集会。その2日目の午前に、メイン会場で「英国の家庭医制度を知り、日本の家庭医療の未来を模索する」と題する2時間半ぶっ通しのシンポジウムが開かれた。  第1部では、英国在住の日本人の視点、英国家庭医療専門医である日本人医師の視点、元英国医学会会長の視点で英国家庭医療制度を論じ合い、第2部で経済学者や厚生労働官僚経験者が、英国のプライマリケアに学ぶべき点、どうしたら日本で制度として確立できるかの方法論を議論する、という趣向である。  プライマリケアの学会だから、会場には当然日本医師会の会員も来ているはず。日本の地域医療は自分たちが守ってきたという自負のある日医からすれば、制度のまったく異なる(しかも人頭払いの)英国のどこをどう学ぶのかという疑念があって当然

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence