東大ベンチャー、醜態重ね「風前の灯」
ECI、バングラディシュ企業にも見放され
2012年9月15日号
もはや椿事とでも言うしかない。東京大学発ベンチャーのECI(旧エフェクター細胞研究所)だ。社長と専務が会社から「会社に損害を与えた」と損害賠償請求訴訟を起こされたのである。しかも提訴は社長、専務を含めた取締役選任が議題になっている株主総会の直前。案の定、株主総会は怒号の果て流会。10月末に改めて開くことになった。
同社は東大名誉教授である金ヶ崎士朗名誉会長が発見した抗がん剤「ECI301」の治験結果に夢を託す創薬ベンチャーで、05年に名古屋証券取引所の新興市場、セントレックスに上場。公開価格は1株38万円だったが、抗がん剤開発に成功すれば「100万円、いや300万円になる」とも囃された。だが、現状は火の車を通り越して満身火だるま状態だ。上場で得た資金はとっくに使い果たし、研究開発費はもちろん、出張費にも事欠く始末。昨年5月末に5億9000万円だった債務超...
もはや椿事とでも言うしかない。東京大学発ベンチャーのECI(旧エフェクター細胞研究所)だ。社長と専務が会社から「会社に損害を与えた」と損害賠償請求訴訟を起こされたのである。しかも提訴は社長、専務を含めた取締役選任が議題になっている株主総会の直前。案の定、株主総会は怒号の果て流会。10月末に改めて開くことになった。
同社は東大名誉教授である金ヶ崎士朗名誉会長が発見した抗がん剤「ECI301」の治験結果に夢を託す創薬ベンチャーで、05年に名古屋証券取引所の新興市場、セントレックスに上場。公開価格は1株38万円だったが、抗がん剤開発に成功すれば「100万円、いや300万円になる」とも囃された。だが、現状は火の車を通り越して満身火だるま状態だ。上場で得た資金はとっくに使い果たし、研究開発費はもちろん、出張費にも事欠く始末。昨年5月末に5億9000万円だった債務超過は
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