日調の行く手に散らばる「落とし穴」
今は向かい風に余裕綽々の三津原社長
2012年9月15日号
将来の節税で活躍する資産管理会社 高架の首都高速3号線と地下の中央環状線を、大規模な二重らせん道路で結ぶ東京・目黒区の大橋ジャンクション。国道を挟んだ反対側に建つ7階建のビルのなかにその会社はある。有限会社マックスプランニング。拡大路線をひた走る日本調剤の第3位株主として知られ、言うまでもなく日調の創業者・三津原博社長の資産管理会社としての役割を担っている。
マックス社が保有する日調の株式数は12年3月末時点で56万株(保有割合6.98%)。前年度は1株70円配当だったので3920万円を受け取った計算だ。6億5100万円の役員報酬を誇る三津原社長からすれば小額かもしれないが、将来、日調の経営を実子で第2位株主でもある庸介氏に継承する際には、“節税”などで大きな役割を果たすものと思われる。
日調を語るとき、確かに三津原社長の存在を抜きにすることは難しい。上場企業...
将来の節税で活躍する資産管理会社 高架の首都高速3号線と地下の中央環状線を、大規模な二重らせん道路で結ぶ東京・目黒区の大橋ジャンクション。国道を挟んだ反対側に建つ7階建のビルのなかにその会社はある。有限会社マックスプランニング。拡大路線をひた走る日本調剤の第3位株主として知られ、言うまでもなく日調の創業者・三津原博社長の資産管理会社としての役割を担っている。
マックス社が保有する日調の株式数は12年3月末時点で56万株(保有割合6.98%)。前年度は1株70円配当だったので3920万円を受け取った計算だ。6億5100万円の役員報酬を誇る三津原社長からすれば小額かもしれないが、将来、日調の経営を実子で第2位株主でもある庸介氏に継承する際には、“節税”などで大きな役割を果たすものと思われる。
日調を語るとき、確かに三津原社長の存在を抜きにすることは難しい。上場企業の報
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