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海外時報

大統領選挙と医療費抑制の方向

右傾化強める共和党、「大人の対話」は可能か

2012年9月15日号

 共和党の大統領候補ミット・ロムニーが選挙対策本部を置くボストンで7月末、まるで米国らしくない医療政策が採用された。来年から5年間、州の総医療費増加率を州の経済成長率(SDP)の範囲内に抑えるというものだ。次の5年間はSDP▲0.5%を続け、経済に占める医療費負担を縮小する方針を掲げている。  マサチューセッツ州議会は7月30日、意見調整に1年半を費やした医療費抑制法案をまとめた。議会最終日の31日、上下両院を支配する民主党に、共和党の多くも加わって圧倒的な賛成で採択した。  米国で唯一の準皆保険計画は、州の無保険者率を2%に縮める成功を収めたが、高い医療費増加率が続けば、この自慢の制度を維持できなくなる。オバマ大統領の連邦医療改革のモデルは、調整の難しい医療費抑制に目を瞑って合意形成を進めた。  そのツケを払う形でマサチューセッツ州法は、医療費総予算...  共和党の大統領候補ミット・ロムニーが選挙対策本部を置くボストンで7月末、まるで米国らしくない医療政策が採用された。来年から5年間、州の総医療費増加率を州の経済成長率(SDP)の範囲内に抑えるというものだ。次の5年間はSDP▲0.5%を続け、経済に占める医療費負担を縮小する方針を掲げている。  マサチューセッツ州議会は7月30日、意見調整に1年半を費やした医療費抑制法案をまとめた。議会最終日の31日、上下両院を支配する民主党に、共和党の多くも加わって圧倒的な賛成で採択した。  米国で唯一の準皆保険計画は、州の無保険者率を2%に縮める成功を収めたが、高い医療費増加率が続けば、この自慢の制度を維持できなくなる。オバマ大統領の連邦医療改革のモデルは、調整の難しい医療費抑制に目を瞑って合意形成を進めた。  そのツケを払う形でマサチューセッツ州法は、医療費総予算を「

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