MR活動実態調査レポート
アドヒアランス問われるDPP4阻害剤
新時代のMR活動実態調査・SMAXデータ分析82
エスマックス株式会社 株式会社グッドサイクルシステム 医薬情報戦略室 医療ビジネスコンサルタント 谷津田義久
2012年9月15日号
今回は糖尿病領域のDPP4阻害剤に焦点を当て、各製品のMR活動について分析する。DPP4は画期的新薬として、小野薬品「グラクティブ」と「MSD」(ジャヌビア)の発売から、その歴史がスタートした。以降、ノバルティスとサノフィアベンティスの「エクア」、武田薬品の「ネシーナ」、日本イーライリリーと日本ベーリンガーインゲルハイムの「トラゼンタ」と続いた。そして9月に5番手として、第一三共と田辺三菱製薬から「テネリア」が発売された。 従来は、領域1番手、2番手がトップシェアを競う状況が一般的だったが、脂質異常症領域では最後に発売された「クレストール」がシェアトップとなった。効果の高さと薬価の低さを、マーケティングとMR力によりマネジメントした結果だろう。テネリアやトラゼンタが上位製品をどこまで追い込めるか注目したい。 表1の製品別Dランキングの7月をみ...
今回は糖尿病領域のDPP4阻害剤に焦点を当て、各製品のMR活動について分析する。DPP4は画期的新薬として、小野薬品「グラクティブ」と「MSD」(ジャヌビア)の発売から、その歴史がスタートした。以降、ノバルティスとサノフィアベンティスの「エクア」、武田薬品の「ネシーナ」、日本イーライリリーと日本ベーリンガーインゲルハイムの「トラゼンタ」と続いた。そして9月に5番手として、第一三共と田辺三菱製薬から「テネリア」が発売された。 従来は、領域1番手、2番手がトップシェアを競う状況が一般的だったが、脂質異常症領域では最後に発売された「クレストール」がシェアトップとなった。効果の高さと薬価の低さを、マーケティングとMR力によりマネジメントした結果だろう。テネリアやトラゼンタが上位製品をどこまで追い込めるか注目したい。 表1の製品別Dランキングの7月をみると
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