医薬経済オンライン

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製薬企業・その現状と展望

田辺三菱製薬 先行きを期待させる製品力と販売力

地力あるだけに信頼回復がすべて

2012年9月15日号

 10年4月のメドウェイ注に関する薬事法違反で業務停止処分・改善命令を受け、業務改善計画を提出し推進していた矢先の11年1月、子会社足利工場での品質管理の不祥事が明らかになった。2年続きで不祥事が表面化したことで、企業体質に不祥事の遺伝子が温存されていると揶揄する声もあった。ただ、再発防止に向けた努力は徹底して続けられており、完全に信頼を取り戻すのも近いとみられる。  信頼感こそが製薬企業の命綱である。田辺三菱製薬は営業力・製品力において地力のある企業だ。信頼を完全に取り戻すことで、11年度にスタートさせた中期経営計画に掲げる「新たな成長ステージに踏み出す」ことも可能になるはずだ。同社の国内営業力は武田薬品、第一三共に匹敵するとさえ言われる。実際に11年の国内市場での医療用医薬品販売高は薬価ベースで国内企業では武田、第一三共に続く3位の位置を占めた...  10年4月のメドウェイ注に関する薬事法違反で業務停止処分・改善命令を受け、業務改善計画を提出し推進していた矢先の11年1月、子会社足利工場での品質管理の不祥事が明らかになった。2年続きで不祥事が表面化したことで、企業体質に不祥事の遺伝子が温存されていると揶揄する声もあった。ただ、再発防止に向けた努力は徹底して続けられており、完全に信頼を取り戻すのも近いとみられる。  信頼感こそが製薬企業の命綱である。田辺三菱製薬は営業力・製品力において地力のある企業だ。信頼を完全に取り戻すことで、11年度にスタートさせた中期経営計画に掲げる「新たな成長ステージに踏み出す」ことも可能になるはずだ。同社の国内営業力は武田薬品、第一三共に匹敵するとさえ言われる。実際に11年の国内市場での医療用医薬品販売高は薬価ベースで国内企業では武田、第一三共に続く3位の位置を占めた。前

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