医薬経済オンライン

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正念場を迎えた「SCM」構築

イオンが公取委に噛み付いた理由

第13回

2012年9月1日号

 連日猛暑日が続く7月下旬、イオンのグループ懇親会で、日頃寡黙な岡田元也社長が久々に吠えまくった。矛先は、ビール類の取引を巡って、不当廉売や優越的地位の濫用など、独占禁止法違反の恐れがあると警告を発した公正取引員会に向けられた。  関係者によると、岡田社長が激怒したのは、公取委の結論ありきの調査方法と、その後の指導内容だという。公取委は、食品卸が仕入れ原価を下回る価格でイオンにビール類を納めているとの通報に基づいて、イオンリテールやマックスバリューなど、イオングループ各社の酒類担当バイヤーを呼び出して、終日、事情聴取を行った。半年がかりの立ち入り調査にもかかわらず、イオンの関係者から独禁法違反に抵触するような証拠は見つからなかった。  すると、ビールメーカーや食品卸を対象に立ち入り調査を実施。メーカーの出荷価格や食品卸の納入価格を擦り合わ...  連日猛暑日が続く7月下旬、イオンのグループ懇親会で、日頃寡黙な岡田元也社長が久々に吠えまくった。矛先は、ビール類の取引を巡って、不当廉売や優越的地位の濫用など、独占禁止法違反の恐れがあると警告を発した公正取引員会に向けられた。  関係者によると、岡田社長が激怒したのは、公取委の結論ありきの調査方法と、その後の指導内容だという。公取委は、食品卸が仕入れ原価を下回る価格でイオンにビール類を納めているとの通報に基づいて、イオンリテールやマックスバリューなど、イオングループ各社の酒類担当バイヤーを呼び出して、終日、事情聴取を行った。半年がかりの立ち入り調査にもかかわらず、イオンの関係者から独禁法違反に抵触するような証拠は見つからなかった。  すると、ビールメーカーや食品卸を対象に立ち入り調査を実施。メーカーの出荷価格や食品卸の納入価格を擦り合わせ、

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