医薬経済オンライン

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医薬事業黒字化は「当面無理」の現実

本業が絶好調のJT、プロパー社長の手腕に注目

2012年9月1日号

 JT(日本たばこ産業)が、時ならぬバブルの様相を呈している。子会社のジェイティフーズが08年に起こした中国製冷凍餃子食中毒事件の記憶も薄らいだのか、同社の株価は今夏、ほぼ4年ぶりに2500円の大台を回復した。その後も主力たばこ銘柄「マイルドセブン」の名称を、欧米市場深耕のため「メビウス」に改めるといった積極的な海外戦略への評価と期待から、内外投資家の資金流入が続いている。8月16日には年初来高値の2578円をマーク。証券各社は目標株価を2700〜2900円に設定し直すなど、「買い」推奨一色になっている。  株価の上昇に伴い、JTの時価総額も、5兆円を超える日が珍しくなくなった。日本企業で時価総額が5兆円以上の会社は、トヨタ自動車、NTTドコモ、三菱UFJフィナンシャル・グループの3社があるだけで、日本専売公社の時代を知る世代には、こうしたビッグネームと肩を並べ...  JT(日本たばこ産業)が、時ならぬバブルの様相を呈している。子会社のジェイティフーズが08年に起こした中国製冷凍餃子食中毒事件の記憶も薄らいだのか、同社の株価は今夏、ほぼ4年ぶりに2500円の大台を回復した。その後も主力たばこ銘柄「マイルドセブン」の名称を、欧米市場深耕のため「メビウス」に改めるといった積極的な海外戦略への評価と期待から、内外投資家の資金流入が続いている。8月16日には年初来高値の2578円をマーク。証券各社は目標株価を2700〜2900円に設定し直すなど、「買い」推奨一色になっている。  株価の上昇に伴い、JTの時価総額も、5兆円を超える日が珍しくなくなった。日本企業で時価総額が5兆円以上の会社は、トヨタ自動車、NTTドコモ、三菱UFJフィナンシャル・グループの3社があるだけで、日本専売公社の時代を知る世代には、こうしたビッグネームと肩を並べる

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