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医薬経済気象台

楽観論の裏を見据えよ

2012年9月1日号

 欧州債券市場で南欧諸国の国債利回りが低下している。一時は7%を超えていたスペイン10年国債は8月20日現在で6.2%まで下落した。7月上旬以来、約1ヵ月半ぶりの低い水準である。イタリアの10年国債も5.7%と約1ヵ月半ぶりの水準となった。ギリシャが20日に欧州中央銀行保有の国債32億ユーロの大型償還日を迎えたが、14日に40億ユーロ強の短期国債の発行に成功し償還資金を確保し大型償還を乗り切ったことと、9月から欧州中央銀行による市場からの国債購入について根回しが進んでおり、9月14日に予定されているユーロ圏財務相会合で正式決定するとの期待が高まったことが背景だ。  一時は連日のように新聞紙上を賑わしていたユーロ圏の債務危機の話題が少なくなってきた。為替市場でもユーロが堅調に推移している。ユーロの対円レートは7月23日の94.3円から8月28日には97.9円と約4%のユーロ上昇にな...  欧州債券市場で南欧諸国の国債利回りが低下している。一時は7%を超えていたスペイン10年国債は8月20日現在で6.2%まで下落した。7月上旬以来、約1ヵ月半ぶりの低い水準である。イタリアの10年国債も5.7%と約1ヵ月半ぶりの水準となった。ギリシャが20日に欧州中央銀行保有の国債32億ユーロの大型償還日を迎えたが、14日に40億ユーロ強の短期国債の発行に成功し償還資金を確保し大型償還を乗り切ったことと、9月から欧州中央銀行による市場からの国債購入について根回しが進んでおり、9月14日に予定されているユーロ圏財務相会合で正式決定するとの期待が高まったことが背景だ。  一時は連日のように新聞紙上を賑わしていたユーロ圏の債務危機の話題が少なくなってきた。為替市場でもユーロが堅調に推移している。ユーロの対円レートは7月23日の94.3円から8月28日には97.9円と約4%のユーロ上昇になって

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