医薬経済オンライン

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歯科からの提言 古くて新しい病巣疾患

口をあける人々

第2回

相田歯科クリニック院長 歯学博士 相田能輝

2012年9月1日号

 多くのリウマチ、アレルギー疾患患者から支持を集める内科医、今井一彰が、鼻呼吸が内科的疾患治療に有用であることを知り、独自の手法を本格的に臨床に応用するようになって7〜8年が経つ。  IgA腎症を専門とする内科医、堀田修は、慢性上咽頭炎が発症に関わることに着目、治療の一環に「鼻うがい」を採用して20年になる。  口呼吸を続けていると上咽頭や扁桃部が細菌感染を起こし、免疫システムに異常を起こすメカニズムは前回述べた通りだ。その結果、風邪をひきやすくなったり、アトピーやさまざまなアレルギー疾患となって現れるという。口腔内では口腔乾燥症によって歯周病や口内炎を発症し、「歯性病巣感染」として全身のさまざまな臓器の疾患の起点となる。口呼吸を行っている患者の頭蓋部の断面を観察すると、脳がオーバーヒートを起こして小児では集中力や学力が伸びない、いわゆ...  多くのリウマチ、アレルギー疾患患者から支持を集める内科医、今井一彰が、鼻呼吸が内科的疾患治療に有用であることを知り、独自の手法を本格的に臨床に応用するようになって7〜8年が経つ。  IgA腎症を専門とする内科医、堀田修は、慢性上咽頭炎が発症に関わることに着目、治療の一環に「鼻うがい」を採用して20年になる。  口呼吸を続けていると上咽頭や扁桃部が細菌感染を起こし、免疫システムに異常を起こすメカニズムは前回述べた通りだ。その結果、風邪をひきやすくなったり、アトピーやさまざまなアレルギー疾患となって現れるという。口腔内では口腔乾燥症によって歯周病や口内炎を発症し、「歯性病巣感染」として全身のさまざまな臓器の疾患の起点となる。口呼吸を行っている患者の頭蓋部の断面を観察すると、脳がオーバーヒートを起こして小児では集中力や学力が伸びない、いわゆる

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