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薬剤経済学

有効性比較研究をどう進めるか

第1回 RA生物学的製剤の臨床試験設計(Ⅰ)

2012年9月1日号

 最適な治療の指針として比較情報の充実を図る取り組みがコンセンサスになり、有効性比較研究(CER)の報告が多く目にできるようになってきた。大雑把な有効性と安全性の対比から、サブ・グループ別、患者特性にきめ細かく対処できる指標が志向されている。 科学的に厳格な分析を可能にする直接比較臨床試験ですべてカバーするのは物理的にも経済的にも非現実的。そこで多様な研究、情報を組み合わせる態勢が勧められている。観察研究や患者登録データは日常診療を映す価値が高く、医療情報システムがデータ収集をしやすくしている。 直接比較研究をどこまで広げ、ノイズが紛れ込みやすいデータから信頼できる分析をどう可能にするか、CERが真の臨床判断支援ツールになるために欠かせない方法論の確立も現在進行形の課題であり、CER研究の経験の深まりとともに精製されていく。臨床、統計・...  最適な治療の指針として比較情報の充実を図る取り組みがコンセンサスになり、有効性比較研究(CER)の報告が多く目にできるようになってきた。大雑把な有効性と安全性の対比から、サブ・グループ別、患者特性にきめ細かく対処できる指標が志向されている。 科学的に厳格な分析を可能にする直接比較臨床試験ですべてカバーするのは物理的にも経済的にも非現実的。そこで多様な研究、情報を組み合わせる態勢が勧められている。観察研究や患者登録データは日常診療を映す価値が高く、医療情報システムがデータ収集をしやすくしている。 直接比較研究をどこまで広げ、ノイズが紛れ込みやすいデータから信頼できる分析をどう可能にするか、CERが真の臨床判断支援ツールになるために欠かせない方法論の確立も現在進行形の課題であり、CER研究の経験の深まりとともに精製されていく。臨床、統計・情報

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