製薬企業・その現状と展望
塩野義製薬 注目されるポスト・クレストール戦略
700億円接近のロイヤリティ収入
2012年9月1日号
13年度第1四半期決算は売上高が6.4%、営業利益が6.6%の増収増益だった。塩野義製薬の薬価改定の影響は3月決算の先発品大手・準大手10社のなかでは最も小さかったが、単純計算では5.5%の減収要因。それでも大手・準大手10社の第1四半期実績で唯一の増収増益企業だったことは注目していい。ちなみにほかの9社は増収減益が4社、減収増益が3社、減収減益が2社だった。塩野義の堅調を下支えしているのは巨額のロイヤリティ収入、そして米子会社の構造改善一巡、中国C&Oの買収寄与である。
塩野義は08年10月に米サイエルを14億2400万ドル、当時のレートで約1430億円で買収した。本格的海外進出を鮮明に打ち出した戦略だった。07〜08年は、国内大手が海外企業買収に積極的に動いた時期だったが、金額でみると、その時点では3位にランクされる大型買収だった。サイエル買収の狙いは約800人のM...
13年度第1四半期決算は売上高が6.4%、営業利益が6.6%の増収増益だった。塩野義製薬の薬価改定の影響は3月決算の先発品大手・準大手10社のなかでは最も小さかったが、単純計算では5.5%の減収要因。それでも大手・準大手10社の第1四半期実績で唯一の増収増益企業だったことは注目していい。ちなみにほかの9社は増収減益が4社、減収増益が3社、減収減益が2社だった。塩野義の堅調を下支えしているのは巨額のロイヤリティ収入、そして米子会社の構造改善一巡、中国C&Oの買収寄与である。
塩野義は08年10月に米サイエルを14億2400万ドル、当時のレートで約1430億円で買収した。本格的海外進出を鮮明に打ち出した戦略だった。07〜08年は、国内大手が海外企業買収に積極的に動いた時期だったが、金額でみると、その時点では3位にランクされる大型買収だった。サイエル買収の狙いは約800人のMRを
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