時流遡航
原子力発電所問題の根底を探る
第11回
ジャーナリスト 本田成親
2012年9月1日号
独断の謗りを恐れずに言えば、福島第1原発の事故が起こるまで、電力会社というものは、単に電力の供給を担うばかりでなく、一種の巨大な金融機関、あるいは政財界に対する絶大な支援・制御システムとして、隠然たる影響力を揮ってきた。機能的にはむしろ後者の役割のほうが大きかったのではないかとさえ思われる。そして、その強大な力の源泉となったのは、有無を言わさず広く国民から徴収してきた莫大な電気料金、公共性を理由に認められてきた資産管理や税法上の各種優遇処置、さらには存在するだけで高い資産評価の対象となってきた数々の原発関連諸施設群などであった。
独断の謗りを恐れずに言えば、福島第1原発の事故が起こるまで、電力会社というものは、単に電力の供給を担うばかりでなく、一種の巨大な金融機関、あるいは政財界に対する絶大な支援・制御システムとして、隠然たる影響力を揮ってきた。機能的にはむしろ後者の役割のほうが大きかったのではないかとさえ思われる。そして、その強大な力の源泉となったのは、有無を言わさず広く国民から徴収してきた莫大な電気料金、公共性を理由に認められてきた資産管理や税法上の各種優遇処置、さらには存在するだけで高い資産評価の対象となってきた数々の原発関連諸施設群などであった。
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