「一般名処方」の影響、早くも顕在化
第1四半期決算、長期収載品市場が大幅縮減
2012年8月15日号
「12年度第1四半期は、長期収載品市場の縮減を予感させる決算として、記憶にとどめておくべきかもしれない。 それほどまでに、各社とも長期収載品の売上げ減少幅は大きかった。武田薬品、アステラス製薬、第一三共、エーザイという内資4強の国内売上高は、平均して7%台の薬価引き下げの影響と相俟って、いずれも減収を強いられている。4月に診療報酬点数の2点加算という形で本格導入された一般名処方の影響が、早くも顕在化してきたという印象だ。 まず、内資首位の武田薬品。国内最主力製品である降圧剤「ブロプレス」を始め、過去10年に渡って同社の高収益を支えてきた4本柱の売上げがすべて縮小した。 一昨年には適応拡大を果たし反転攻勢の機会を得たはずの抗潰瘍剤「タケプロン」は前年同期比▲7.3%の173億円、前立腺がん・子宮内膜症治療剤「リュープリン」も▲3.5%の161億円といった具合だ...
「12年度第1四半期は、長期収載品市場の縮減を予感させる決算として、記憶にとどめておくべきかもしれない。 それほどまでに、各社とも長期収載品の売上げ減少幅は大きかった。武田薬品、アステラス製薬、第一三共、エーザイという内資4強の国内売上高は、平均して7%台の薬価引き下げの影響と相俟って、いずれも減収を強いられている。4月に診療報酬点数の2点加算という形で本格導入された一般名処方の影響が、早くも顕在化してきたという印象だ。 まず、内資首位の武田薬品。国内最主力製品である降圧剤「ブロプレス」を始め、過去10年に渡って同社の高収益を支えてきた4本柱の売上げがすべて縮小した。 一昨年には適応拡大を果たし反転攻勢の機会を得たはずの抗潰瘍剤「タケプロン」は前年同期比▲7.3%の173億円、前立腺がん・子宮内膜症治療剤「リュープリン」も▲3.5%の161億円といった具合だ。
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