医薬経済オンライン

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製薬企業・その現状と展望

小野薬品工業 提携戦略の推進で国内製品力強化へ

主力製品交代の過渡期入りが鮮明に

2012年8月15日号

 11年度決算は売上高が1457億7800万円で7.8%の増収、営業利益が379億400万円で7.7%の増益だった。経常利益も404億5400万円で7.8%の増益、純利益は243億6000万円で0.6%の増益だった。増収率は売上高1000億円以上の製薬企業では最も高かった。 高い増収率は09年12月発売の2型糖尿病薬「グラクティブ」、抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心・嘔吐薬「イメンドカプセル」が伸びたことが寄与した。グラクティブはメルクから導入して発売した日本初のDPP4阻害剤である。売上高は279億円と150.7%の大幅増をみせた。イメンドカプセルもメルクからの導入品で66億円と38.5%の伸びだった。 11年度発売の新製品はノバルティスと共同開発の日本初のアルツハイマー病用貼付剤「リバスタッチパッチ」、アステラス製薬と共同開発の骨粗しょう症薬「リカルボン」の4週1回服用製剤、自社創製品の描出能改善剤「コアベ...  11年度決算は売上高が1457億7800万円で7.8%の増収、営業利益が379億400万円で7.7%の増益だった。経常利益も404億5400万円で7.8%の増益、純利益は243億6000万円で0.6%の増益だった。増収率は売上高1000億円以上の製薬企業では最も高かった。 高い増収率は09年12月発売の2型糖尿病薬「グラクティブ」、抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心・嘔吐薬「イメンドカプセル」が伸びたことが寄与した。グラクティブはメルクから導入して発売した日本初のDPP4阻害剤である。売上高は279億円と150.7%の大幅増をみせた。イメンドカプセルもメルクからの導入品で66億円と38.5%の伸びだった。 11年度発売の新製品はノバルティスと共同開発の日本初のアルツハイマー病用貼付剤「リバスタッチパッチ」、アステラス製薬と共同開発の骨粗しょう症薬「リカルボン」の4週1回服用製剤、自社創製品の描出能改善剤「コアベー

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