OBSERVER
小薮幹夫・大阪府保険医協会事務局主幹
2012年8月1日号
日本の新薬は高すぎる ——大阪府保険医協会が中心となって、全国保険医団体連合会(保団連)は昨年末、日本と米英独仏の4ヵ国の薬価の国際比較に基づく「医療保険財源提案」をまとめました。米国を除けば日本の薬価が最も高いという調査結果を踏まえて、約10兆円に膨らんだ薬剤費を削減するために、新薬創出加算の即時撤廃などを求めています。製薬企業の収益が多すぎることも問題視していますね。 小薮 医療費配分の最大の問題がここだ。中央社会保険医療協議会が議論している長期収載品の薬価の引き下げでは、財源はまったく出てこない。先発品の薬価こそ思い切って下げるべきだ。国内トップの武田薬品の業績推移を見ても、経常利益率で20%を超える高収益体質だ。仮に新薬の薬価を2割引き下げたとしても、収益に大きな影響はないだろう。 将来的に公正・透明な薬価制度が求められることはもちろんだ...
日本の新薬は高すぎる ——大阪府保険医協会が中心となって、全国保険医団体連合会(保団連)は昨年末、日本と米英独仏の4ヵ国の薬価の国際比較に基づく「医療保険財源提案」をまとめました。米国を除けば日本の薬価が最も高いという調査結果を踏まえて、約10兆円に膨らんだ薬剤費を削減するために、新薬創出加算の即時撤廃などを求めています。製薬企業の収益が多すぎることも問題視していますね。 小薮 医療費配分の最大の問題がここだ。中央社会保険医療協議会が議論している長期収載品の薬価の引き下げでは、財源はまったく出てこない。先発品の薬価こそ思い切って下げるべきだ。国内トップの武田薬品の業績推移を見ても、経常利益率で20%を超える高収益体質だ。仮に新薬の薬価を2割引き下げたとしても、収益に大きな影響はないだろう。 将来的に公正・透明な薬価制度が求められることはもちろんだ。だ
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