医薬経済オンライン

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新薬創出の最前線を「日本化」が蝕む

ぬるま湯ではイノベーションは生まれない

2012年8月1日号

 もはや時代の流れには抗えないのだろうか。 このところ日本の各産業に陰りが見え始めている。円高は当分収まる気配が見えず、一時代を築いた電機産業は、新興国に圧されている。お家芸であったはずの自動車も、既存のノウハウが通用しない電気自動車が主流となれば、一気に苦境に立つ恐れがある。 日本の経済界全体に閉塞感が立ち込め、新たなイノベーションが生まれるような雰囲気は感じられない。 製薬産業も類に洩れない。新薬のパイプライン枯渇が囁かれるようになって、どれくらい経っただろうか。 いわゆる「2010年問題」によって多くの大型品が特許切れを迎えた。「研究開発型製薬企業」を標榜する新薬メーカーにとっては、新たな稼ぎ頭を据えなければならない正念場だが、期待の新薬が登場する気配はあまり感じられない。 もちろん、各社とも傍観しているわけではない。研究開発費には、...  もはや時代の流れには抗えないのだろうか。 このところ日本の各産業に陰りが見え始めている。円高は当分収まる気配が見えず、一時代を築いた電機産業は、新興国に圧されている。お家芸であったはずの自動車も、既存のノウハウが通用しない電気自動車が主流となれば、一気に苦境に立つ恐れがある。 日本の経済界全体に閉塞感が立ち込め、新たなイノベーションが生まれるような雰囲気は感じられない。 製薬産業も類に洩れない。新薬のパイプライン枯渇が囁かれるようになって、どれくらい経っただろうか。 いわゆる「2010年問題」によって多くの大型品が特許切れを迎えた。「研究開発型製薬企業」を標榜する新薬メーカーにとっては、新たな稼ぎ頭を据えなければならない正念場だが、期待の新薬が登場する気配はあまり感じられない。 もちろん、各社とも傍観しているわけではない。研究開発費には、な

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