医薬経済オンライン

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医療経済学者「大ブレイク」の背景

費用対効果論議で、問われる「真の実力」

2012年8月1日号

 中央社会保険医療協議会に費用対効果評価専門部会が新設され、医療経済学の世界が俄然、活気づいている。大小さまざまなセミナー、勉強会がそこかしこで開かれ、厚生労働省や文部科学省が予算投入した複数の公的研究が同時並行的に進行している。もちろん主役は大学や研究機関に所属する、この分野の研究者たちである。彼らは、今や引っ張りだこの売れっ子になった。  医療経済学は、20年ほど前から「将来有望、不可欠な学問」と称されながら、「国の政策」という舞台で活躍する機会に恵まれず、なかなかスポットライトが当たらなかった。92年8月に、薬価収載申請資料として経済学的評価データの添付が認められ、注目を集めたが、企業がわざわざお金を掛けてデータを添付しても、最後は当局担当者のデスクの肥やし。算定薬価に、ほとんど反映されていない事実が明らかになるにつれ、ブームは沈静化し...  中央社会保険医療協議会に費用対効果評価専門部会が新設され、医療経済学の世界が俄然、活気づいている。大小さまざまなセミナー、勉強会がそこかしこで開かれ、厚生労働省や文部科学省が予算投入した複数の公的研究が同時並行的に進行している。もちろん主役は大学や研究機関に所属する、この分野の研究者たちである。彼らは、今や引っ張りだこの売れっ子になった。  医療経済学は、20年ほど前から「将来有望、不可欠な学問」と称されながら、「国の政策」という舞台で活躍する機会に恵まれず、なかなかスポットライトが当たらなかった。92年8月に、薬価収載申請資料として経済学的評価データの添付が認められ、注目を集めたが、企業がわざわざお金を掛けてデータを添付しても、最後は当局担当者のデスクの肥やし。算定薬価に、ほとんど反映されていない事実が明らかになるにつれ、ブームは沈静化した

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