医薬経済オンライン

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再編の引き金「参照価格制」

後発品企業を取り込むのは「自然」

2012年8月1日号

 7月6日、小宮山洋子厚生労働相は「参照価格制」の導入を検討すると宣言した。参照価格制は97年に旧厚生省が提案したが、日本医師会をはじめとする医療界や製薬業界の強い反発で導入を断念した経緯がある。  参照価格制は、医薬品の保険給付に上限額を設け、超過分は患者負担を求める制度。ドイツなど欧州で導入されている。参照価格の決め方は、同一成分の薬剤で分類し、それぞれに保険償還価格を決める。つまり、後発品が出ている成分については、当然ながら後発品の価格が「参照価格」になる。  消費税増税法案が参議院で可決、成立した場合、14年、15年と連続薬価改定になり参照価格制の導入の可能性も高まるのではないか。導入時に日本市場はどのような展開を見せるだろうか。  6月23日、東京・大井町で開催された第6回日本ジェネリック医薬品学会。「エスタブリッシュ医薬品—選定意義と影響を...  7月6日、小宮山洋子厚生労働相は「参照価格制」の導入を検討すると宣言した。参照価格制は97年に旧厚生省が提案したが、日本医師会をはじめとする医療界や製薬業界の強い反発で導入を断念した経緯がある。  参照価格制は、医薬品の保険給付に上限額を設け、超過分は患者負担を求める制度。ドイツなど欧州で導入されている。参照価格の決め方は、同一成分の薬剤で分類し、それぞれに保険償還価格を決める。つまり、後発品が出ている成分については、当然ながら後発品の価格が「参照価格」になる。  消費税増税法案が参議院で可決、成立した場合、14年、15年と連続薬価改定になり参照価格制の導入の可能性も高まるのではないか。導入時に日本市場はどのような展開を見せるだろうか。  6月23日、東京・大井町で開催された第6回日本ジェネリック医薬品学会。「エスタブリッシュ医薬品—選定意義と影響を探

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