医薬経済オンライン

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「枯渇」し始めた日本企業の創薬力

導入品増えて麻痺した研究開発機能

2012年8月1日号

 認知症薬「アリセプト」のパテントクリフに苦しむエーザイにとって、米アリーナから販売権を取得した抗肥満薬「ベルヴィーク」が、FDA(米食品医薬品局)の承認を取得したニュースは久しぶりの光明となった。第1報が伝えられた6月28日(日本時間)、エーザイの株価は一時3535円と、2年3ヵ月ぶりの高値を付けた。成人人口のおよそ3分の1が肥満とされる米国で、13年ぶりの新規肥満薬を発売できるという点が素直に好感された。  ところが7月14日、「ベルヴィーク」と開発レースを争ってきた米ビバスの「キューシミア」もFDAから承認されたため、エーザイの喜びも三日天下で終わった。株価も7月4日の3540円をピークに頭打ちの状況が続いており、ピーク時売上高15億ドルという「ベルヴィーク」の見立てにも、黄信号が灯り始めたとの声がある。  振り返れば今から5年前の07年前半が、エーザイの最も...  認知症薬「アリセプト」のパテントクリフに苦しむエーザイにとって、米アリーナから販売権を取得した抗肥満薬「ベルヴィーク」が、FDA(米食品医薬品局)の承認を取得したニュースは久しぶりの光明となった。第1報が伝えられた6月28日(日本時間)、エーザイの株価は一時3535円と、2年3ヵ月ぶりの高値を付けた。成人人口のおよそ3分の1が肥満とされる米国で、13年ぶりの新規肥満薬を発売できるという点が素直に好感された。  ところが7月14日、「ベルヴィーク」と開発レースを争ってきた米ビバスの「キューシミア」もFDAから承認されたため、エーザイの喜びも三日天下で終わった。株価も7月4日の3540円をピークに頭打ちの状況が続いており、ピーク時売上高15億ドルという「ベルヴィーク」の見立てにも、黄信号が灯り始めたとの声がある。  振り返れば今から5年前の07年前半が、エーザイの最も輝

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