海外時報
内部告発が刺激する巨額和解
「古傷」違法販促の罰金、10年間で140億ドル
2012年8月1日号
7月初め、グラクソスミスクラインは、米司法省に30億ドルの罰金を支払い、“過去を清算する”ことで合意した。抗うつ剤「パキシル」や「ウェルブトリン」の承認適応外、いわゆるオフラベル用途の違法プロモーション、糖尿病薬「アバンディア」の安全性データの取り扱いなど、複数の刑事事案について有罪を認める和解だ。これはファイザーの鎮痛剤「ベクストラ」に関する09年の支払い額23億ドルを超える、製薬業界最大のペナルティになった。
米国製薬業界は、今年1年間にトータル80億ドルほどの巨額の罰金を支払うことになる。
医薬品業界ニュース会社のフィアース・ファーマ社によれば、過去10年の大型事案10件に、今回のGSKの和解を加えると、罰金は総額110億ドルに達する。小口案件を含めれば140億ドルが製薬会社の口座から消えた。
今回は抗発作薬「デパコート」に関する5月のアボットの罰...
7月初め、グラクソスミスクラインは、米司法省に30億ドルの罰金を支払い、“過去を清算する”ことで合意した。抗うつ剤「パキシル」や「ウェルブトリン」の承認適応外、いわゆるオフラベル用途の違法プロモーション、糖尿病薬「アバンディア」の安全性データの取り扱いなど、複数の刑事事案について有罪を認める和解だ。これはファイザーの鎮痛剤「ベクストラ」に関する09年の支払い額23億ドルを超える、製薬業界最大のペナルティになった。
米国製薬業界は、今年1年間にトータル80億ドルほどの巨額の罰金を支払うことになる。
医薬品業界ニュース会社のフィアース・ファーマ社によれば、過去10年の大型事案10件に、今回のGSKの和解を加えると、罰金は総額110億ドルに達する。小口案件を含めれば140億ドルが製薬会社の口座から消えた。
今回は抗発作薬「デパコート」に関する5月のアボットの罰金1
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