少数派経済観測
次期米国政権は「ロムニー+ライス」
第4回
国際エコノミスト 今井澂
2012年8月1日号
この原稿を書いている7月下旬現在の最新の世論調査では、バラク・オバマ米国大統領の支持率46.4%に対し、共和党大統領候補ミット・ロムニーが44.7%。現職有利にある。 ところが11月の選挙では、微差ではあるが、ロムニー勝利になりそうだ、というのが私の予想である。民主党は伝統的に日本を冷遇してきたから、共和党の政権奪還は、日本にとっていいニュースになるに違いない。 私がそう考える理由は、まず6月に行われたウィスコンシン州のスコット・ウオーカー知事に、労働組合が仕掛けたリコール選挙である。これまで米国のリコール選挙は、必ず仕掛けた側の勝利となっていたのだが、史上初めて、仕掛けられた側が勝った。それも7%という比較的大差である。 このリコールは地方公務員組合が起こしたものだ。公務員天国の米国は、年金、健康保険は使用者側が負担し、定年後の恩給も手厚い。これ...
この原稿を書いている7月下旬現在の最新の世論調査では、バラク・オバマ米国大統領の支持率46.4%に対し、共和党大統領候補ミット・ロムニーが44.7%。現職有利にある。 ところが11月の選挙では、微差ではあるが、ロムニー勝利になりそうだ、というのが私の予想である。民主党は伝統的に日本を冷遇してきたから、共和党の政権奪還は、日本にとっていいニュースになるに違いない。 私がそう考える理由は、まず6月に行われたウィスコンシン州のスコット・ウオーカー知事に、労働組合が仕掛けたリコール選挙である。これまで米国のリコール選挙は、必ず仕掛けた側の勝利となっていたのだが、史上初めて、仕掛けられた側が勝った。それも7%という比較的大差である。 このリコールは地方公務員組合が起こしたものだ。公務員天国の米国は、年金、健康保険は使用者側が負担し、定年後の恩給も手厚い。これが
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