医薬経済オンライン

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武田がもしアップルになりたいなら

「成功体験」は甘く、断ち切り難い

2012年7月15日号

「研究開発の行動原則は、疾患の『緊急性』」  この言葉を額面通り受け止めるなら、経営トップが唱える「新しいタケダへの変革」に向けた道のりは相当遠い、というのが客観的な評価になるだろう。言っていることと、やっていることの間には、まだ埋めようもないギャップがある。  5月11日、武田薬品工業東京本社。12年3月期の決算概要と向こう3年間の中期経営計画、そして直前に発表された米URL社の買収について、長谷川閑史社長らによる慌ただしい説明が終わった後、R&Dミーティングが開かれた。  昨年6月、三顧の礼をもって取締役待遇で迎え入れられ、11月にチーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー(CMSO)に就いた山田忠孝氏が、30分あまりのプレゼンテーションの冒頭、最も時間を割いたのが、研究開発活動の大原則だった。  その実績から英国で〝ナイト〟の称号を授け... 「研究開発の行動原則は、疾患の『緊急性』」  この言葉を額面通り受け止めるなら、経営トップが唱える「新しいタケダへの変革」に向けた道のりは相当遠い、というのが客観的な評価になるだろう。言っていることと、やっていることの間には、まだ埋めようもないギャップがある。  5月11日、武田薬品工業東京本社。12年3月期の決算概要と向こう3年間の中期経営計画、そして直前に発表された米URL社の買収について、長谷川閑史社長らによる慌ただしい説明が終わった後、R&Dミーティングが開かれた。  昨年6月、三顧の礼をもって取締役待遇で迎え入れられ、11月にチーフ・メディカル&サイエンティフィック・オフィサー(CMSO)に就いた山田忠孝氏が、30分あまりのプレゼンテーションの冒頭、最も時間を割いたのが、研究開発活動の大原則だった。  その実績から英国で〝ナイト〟の称号を授けら

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